社長電撃解任で明るみ、オリンパス放漫経営の闇

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04年に企業投資・育成を手掛けるITXを子会社化すると、本業と関連の薄いベンチャー投資を数多く実施。毎年のように評価損を計上し、投資家からいぶかしがられてきた。今回の事件は、長年たまったウミが噴出した形だ。

株式市場では14日の社長解任とその後の報道により、株価が暴落。解任発表直前までの2500円前後から20日の終値は1321円と、実に半値近くまで落ち込んだ。

オリンパスは事態の深刻化を受け、機密情報を漏洩したウッドフォード前社長への法的措置を検討。一方、同氏も英国重大不正捜査局(SFO)に情報を提供し、捜査を促している。社長の電撃解任に端を発した名門の内紛劇は、混迷を極めつつある。

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(伊藤崇浩 撮影:今井康一 =週刊東洋経済2011年10月29日号)

※記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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