研修生にしてみたら「誰のノルマ?」→「私のノルマ」と答えているつもりだったのでしょう。きっと、「誰のって、自分のに決まってる」と不思議に思ったはず。その後、何度かやり取りして、ノルマはnormaではない、Normaはノーマさんではないとわかって一件落着したそうです。
ノルマを達成しなくちゃ!と言うときには、I have to meet my Norma.ではなく、I have to meet my quota.と言いましょう!
頭のおかしい同僚
熱狂的なファンや何かに没頭している人に使う「マニア」という単語。日本語では「鉄道マニア」のように使ったりしますが、英語で人を指すときにはa maniaではなくa maniacとなります。日本語で「マニアック」というと「マニア」の形容詞のような使い方になりますが、英語ではmaniacが「何かに熱中している人」という意味の名詞なので気を付けましょう。
あるIT企業での初めての研修で、研修生に自己紹介をしてもらっていたとき、このmaniacという単語が登場しました。研修生のひとりが無類の映画好きのようで、彼が必死に映画の話をしていると、同僚がHe is maniac!と叫ぶので、筆者は思わず笑ってしまいました。「こいつマニアックなんですよ!」というつもりで言ったのだと思いますが、正しくはHe is a maniac.となります。
ただ、このmaniacという単語、実はあまり使わないほうがいい単語でもあります。英語ではネガティブな意味があるからです。
maniacと聞いて連想するのは、狂った人。ホラー映画の殺人犯みたいなイメージです。趣味の中でも、スポーツであれば、熱烈なファンという感じでa baseball maniacのように使えなくもないのですが、それでもやはり大げさな表現になります。それ以外の趣味にはあまりしっくりこないです。
アイドルグループの大ファンという意味でmaniacなんて使ってしまったら、ちょっとストーカーのような危険なニュアンスも。もちろん、こういった意味をわかったうえで、ふざけて大げさに言うのはありですが、日本語の響きよりもかなりネガティブなイメージというのは忘れないでください。通常はHe is a big fan of movies.「彼は映画が大好きです」や He is really into movies.「彼は映画に夢中です」というのが良いでしょう。He is a movie buff.「彼は映画ファンです」なんて表現もあります。
日本語で「マニアック」というときには、He knows a lot about movies.「彼は映画のことをよく知っています」という意味のこともあるかもしれませんね。
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