東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

新人の心を病ませた法人営業「カスハラ」の理不尽 取引先の「カスハラ問題」どう乗り越えるか

7分で読める
  • 横山 信弘 アタックス・セールス・アソシエイツ 代表取締役会長
2/4 PAGES
3/4 PAGES

実際、その会社では、営業の半分以上が日々の入力作業を怠っていたために、十分なデータが集まっていなかった。単に営業のトップがリーダーシップを発揮していなかっただけである。

にもかかわらずシステム開発した私たちの責任とされ、2時間ほど責められ続けたのだ。その後しばらくの間、私の上司は精神的に参ってしまった。私が30代前半のころの経験である。

パワハラよりもひどいのは明白

さすがに土下座を強要されたり、大声で怒鳴られたりするようなことはそうそうない。しかし、上司が同じことをやったら「パワハラで一発アウト」と思われるような嫌がらせは、取引先と営業との間でも結構存在するのである。

「顧客の俺たちが土曜日も仕事してるんだから、あんたも土曜日に休むだなんてどうかしてる」

こう言われ、土曜日出勤を強要された物流会社の営業がいた。「土曜日に注文することもあるのだから、土曜日も働け」という理屈である。そんな理由で休日出勤させられたら、たまったものではない。

ある給食事業会社では、こんな話があった。

「使い勝手をよくした発注システムを開発した。なので今後の発注はすべてシステム経由で」と取引先に通達したが、一社だけ従わない取引先があった。

再三頼んでも、一向にファクスでの発注をやめず、あげくの果てに以前よりも「読みづらい文字」で書きなぐって送ってくるようになった。明らかな嫌がらせであった。

上から目線で、社内ではらすことのできない鬱憤を外部の営業に向ける取引先社員もいる。ある印刷会社では「(発注元の担当者が)イライラしているときは、わざと時間外に発注をかけてくる」。そんなケースがあると言っていた。

次ページが続きます

4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象