台湾半導体TSMC、「AI半導体」受託製造で独り勝ち 4~6月期決算は売上高40%増、純利益36%増

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TSMCは製造技術のさらなる進化に余念がない。同社の董事長兼CEO(会長兼最高経営責任者)を務める魏哲家氏は決算説明会で、次世代の2nmプロセスの量産を2025年に開始すると繰り返し強調した。

TSMCの魏哲家・会長兼CEOは、次世代の2nmプロセスの需要確保に強気の見通しを示す(写真:TSMC提供)

魏氏によれば、2nmプロセスの半導体は前世代(の3nmプロセス)と比較して、消費電力が同じなら演算速度を10~15%速く、演算速度が同じなら消費電力を25〜30%減らすことができるという。

「わが社の2nmプロセスの採用について、AI半導体(の設計)を手がけるほぼすべての顧客が検討中だ。2nmの量産開始から2年間で生産するチップの数は、3nmや5nmの時を上回る(急速な立ち上がりを見せる)だろう」。魏氏はそんな強気の見通しを示した。

先端プロセスに集中投資

AI半導体の受注急増を受け、TSMCの先端プロセスは生産能力が逼迫している。今後の生産能力増強について、魏氏は次のように語った。

「すでに発表済みの生産能力倍増計画を、予定通りに進めていく。足元の生産能力不足は2025年まで続くが、2026年には緩和するだろう」

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

TSMCの今後の投資計画について、同社CFO(最高財務責任者)の黄仁昭氏は決算説明会で、2024年通期の予想投資額のレンジを以前の280億~320億ドル(約4兆3948億~約5兆226億円)から300億~320億ドル(約4兆7087億~約5兆226億円)に引き上げると明らかにした。

その7〜8割を先端プロセスの研究開発に投じ、AI半導体のさらなる需要拡大に対応するのが狙いだ。

「わが社は(先端プロセスへの)継続的な投資を通じて、顧客の事業拡大をサポートしていく」。黄CFOはそう述べた。

(財新記者:劉培林)
※原文の配信は7月18日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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