昭和30~40年代生まれはなぜ自殺に向かうのか 小田切陽一著
日本の自殺者は1998年に急増し、その後も年間3万人を超える。この深刻な事態に、国も2006年に自殺対策基本法を制定するなど対策に乗り出した。
予防医学の専門家として自殺予防に取り組む著者は、自殺の実態を読み解く重要なキーワードの一つに「世代」を挙げる。この10年の間に昭和30年代以降に生まれた世代の自殺リスクが上昇していると指摘しつつ、社会を支える働き盛りの世代で自殺リスクが増大していることは看過できない問題だと、その対策の重要性を訴える。
世代間の自殺率の比較、地域差、男女差など自殺の隠れた実態に迫り、地域の保健課題として地域住民を中心とした予防策を提言する。
講談社+α新書 880円
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