それは次のようなものである。
★Open─開放的で、お互いに助け合い、協力し合うカルチャー
★Flat─関係性がフラットで、仲間に感謝し、称賛し合うカルチャー
★Tolerant─耐性、受容性、復元力が高く、粘り強く実行するカルチャー
世界のエクセレントカンパニーは組織カルチャーの重要性を経営者自らが認識し、社内に訴えかけ、自ら実践することで、健全で良質な組織の「土壌」を育んできた。
思い切り力を発揮し、自己実現できる環境を整えてきたからこそ、世界中から優秀な人材が集まり、新たな価値を生み出すことができている。
そして、従業員がのびのびと働ける環境づくりに投資を惜しまず、お金をかけてきた。
日本企業は「カルチャー」に投資してこなかった
これまでの日本企業は、「人材に投資する」とは言ってきたが、「カルチャーに投資する」とは言ってこなかった。
しかし、人材と組織カルチャーは「ワンセット」で考えるべきものである。健全で良質な組織カルチャーがあってこそ、人材はいきいきと働けるのである。
サントリーホールディングスは2022年3月に、それまでの「ヒューマンリソース本部」という名称を「ピープル&カルチャー本部」へと変更した。
これは、たんなる名称変更ではない。
人と組織・風土改革を一体のものとして捉え、継続的な成長を実現できる人づくり、組織づくりを推進するという経営の意志のあらわれである。
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