子どもをほめるときは「ほめっぱなし」が鉄則 「内発的モチベーション」を持たせるためのコツ

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せっかくほめても、「次はもっとがんばれよ」と言われてしまった瞬間に、子どもは「どんどん要求される」「今の自分では認めてもらえない」と感じます。場合によっては、次から次へと寄せられる期待がプレッシャーとなり、「自分を認めてもらうには、親の期待に応え続けなければいけない」と、怯えに近い感情を持ってしまうことも。

がんばり続けることを求められてしまうと、「どこまでがんばればいいんだろう」という絶望感に襲われたり、途方もないゴールにやる気が失われてしまうでしょう。逆に、「がんばったね! パパもうれしいぞ」と、親が一緒に喜んでくれると、子どものモチベーションはぐんとアップします。

モチベーションは心理学的には「外発的モチベーション」「内発的モチベーション」に分けられます。「親の要求に応える」のは、言われてやる、期待されるからやるという外発的モチベーションですが、これが続くとがんばることがどんどん苦しくなります。

一方で、うれしいからやる、興味があるからやるというのは、自分の内側から「やりたい気持ち」が湧き上がる内発的モチベーションです。こちらは、やる気もがんばりも持続しやすいのが特徴です。

できるだけ内発的モチベーションを持たせるためにも、ほめるときは、ほめっぱなしで終わりにすることを忘れないようにしましょう。

子どもが将来、ゲームデザイナーになりたいという話を受けて

子 俺、学校を出たら、ゲームデザイナーになろうと思うんだ。

夫 お前は何もわかってないな。世の中そんなに甘くないよ。安定している公務員がいちばんだよ。

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お前は何もわかってないな
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固定観念で否定せず、子どもの考えを聞く

進路に悩む子どもに「お前は何もわかってない」と頭から全否定するのは、典型的な「ザ・昭和のお父さん」と言えそうです。そもそも、時代がものすごいスピードで変化していく中で、親の経験値からくる常識もどんどん通用しなくなっています。セリフにある「公務員がいちばん安定している」や、「いい大学に入れば幸せ」という親の固定観念が今の時代の正解かというと、そうとも言い切れないはずです。

そんな時代にそぐわないかもしれない固定観念で子どもの話を否定しても、子どもは「もうお父さんには相談しない」という気持ちになるだけです。

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