スキル向上のために退職は嘘?辞める若手の本音 賃上げできずにどんどん社員が辞める企業も

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③賃上げができる環境を整えること

前述した施策も一定の効果はありますが、もちろん賃上げができる環境を整えることも大切です。

エンゲージメントを高めて、ストロングポイントを打ち出したとしても限界があり、待遇があまりにも見合わなければ見限られてしまいます。賃上げができるように会社の課題を見つけて、改善し続けることが求められます。

持続可能に働ける環境づくりを

限られたリソースの中で生産性を向上することは急務です。業務の無理・無駄・ムラを洗い出し、削減・改善を繰り返し、業務効率化を図る仕組みが重要です。

システムでの自動化やAI、ChatGPTを駆使することも求められますし、アウトソーシングすることで財務状況が改善することもあります。賃上げができる環境を整えるためにも常に現場に目を向けて、自社の問題点の発見と業務改善の意識をもってアプローチしていくことが求められます。

賃金の引き上げが難しい会社の多くは苦境に立たされているかもしれません。ただ、経営を続けるためにはこの荒波を乗り越えていく必要があります。そのためにも、ひとりひとりの従業員が生産性高く、持続可能な働きができる環境を整えることが求められています。

馬場 順也 大槻経営労務管理事務所/社会保険労務士

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ばば じゅんや / Junya Baba

2016年4月に社会保険労務士法人 大槻経営労務管理事務所に入所。22年に社会保険労務士登録。『中小企業の支援をしたい』という想いから、新卒で金融機関に就職。そこで、一緒に仕事をした社会保険労務士の仕事に感銘を受け、もっと専門的な立場からの支援の必要性を感じ社労士の道を志す。労務相談やアウトソーシング業務を通してクライアントの企業理念やビジョンの達成をサポートすることを目標とする。また、採用定着士として企業の採用支援にも力を入れている。

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