渋沢栄一 社会企業家の先駆者 島田昌和著
近代日本の実業界のリーダーとして活躍した渋沢栄一(1840~1931)。おびただしい数の会社経営にかかわる一方で、経済・政策に関して積極的に提言を行い、実践にも移した。
76歳を期に第一銀行頭取を退き、実業界を引退後、三つの問題に精力的に取り組んだ。竜門社などを通じた「道徳経済合一説」の普及、修養団体の支援、「資本と労働の調和」を目指す協調会の設立とその後の活動支援、さらに「細民救恤(きゅうじゅつ)手段の統一」として、養育院をはじめとする社会福祉事業を生涯をかけて手掛けていく。
営利、非営利を問わぬ「社会企業家」の先駆者として、渋沢の多彩な経済活動と社会活動の動機を明らかにする。
岩波新書 840円
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