ワークマン女子、「男子向け」ガチ強化の大改革 ユニクロと大勝負、店名は「ファミリー」へ?

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とくに、パンツは同社が注力するアイテムの一つ。これまでもスラックスやテーパードパンツなど、すっきりとしたデザインのパンツも展開してきた。

#ワークマン女子はショッピングセンター内に加えて路面店でも出店を進めている(写真:ワークマン)

作業服のパンツなども得意で、カーゴパンツは細めの商品も含め100種類以上をそろえる。パンツは今年の秋冬に数パターンを投入し、2025年の春夏でも13~14種類と、投入する商品数も増やしていく計画だ。

加えて、強みである低価格戦略も重視。「ユニクロ」などの大手で4000円近い商品を1500円で販売する考えだ。服の機能性もわかりやすく伝える。撥水性を示す耐雨度や防寒度、ストレッチ度などの機能を格付けし、「防寒度グレード3」など数字で表示する。

女子店の売り場の構成も検討中だ。正面から見て左側は女性の大人カジュアル、中心にキッズ、右側でメンズの専用商品を1列目、後列にアクティブウェアを配置するなど、カジュアル重視の構成にする。

ユニクロと勝負できるようになった

女子店の方向性を大人カジュアルにシフトすることで、作業服の「ワークマン」、アウトドアやスポーツの「ワークマンプラス」、カジュアルの「#ワークマン女子」と、業態間の違いをより明確にしていく。

経営企画や開発などを担当する土屋哲雄専務は、「今まではユニクロに対抗すると負けると思っていたが、価格はもちろん、機能やデザインでユニクロと真っ向勝負ができるようになった」と自信をみせる。

これまでのワークマンはアウトドアブームを背景に、職人以外の一般客の開拓も進めて店舗数を拡大し、業績も伸ばしてきた。

ところが、2022年度以降は円安や原材料高騰の要因も重なり、営業益2期連続減益となった。2020年から始まった女子店も、2年目以降は客数を伸ばせず、昨年度の既存店売上高は前年比88.9%と低調だった。

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