古代国家はいつ成立したか 都出比呂志著
日本で最初の古代国家は、7世紀から8世紀に誕生した律令国家であるとされるが、当然、そこに至るまでには未成熟な「初期国家」があった。本書は、その成立過程を考察している。
古墳時代が始まる3世紀前半から律令国家誕生までを視野に、国家という制度はどのように構築されていったのかを、首長の墓の変遷、集落の構造、富を蓄えた倉庫の様子、大陸との関係などを手掛かりに、これまでの考古学の成果に基づいて探っていく。
日本特有の墳丘墓である前方後円墳はどうやって生まれたのか。地域国家は存在したか。あるいは、現在でも謎に包まれる邪馬台国の所在地など、これまでの論争に著者独自の推理を交えて解説する。
岩波新書 756円
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