ホンダ新型「フリード」乗ってわかる安心感の秘密 エアーとクロスターで走りに違いはあるのか?

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2列目シートを倒した状態のラゲージスペース
2列目シートを倒した状態のラゲージスペース(写真:三木宏章)

とくに、今回試乗したフリード クロスターの5人乗り仕様では、先代の5人乗り仕様「フリード+(プラス)」と同様、6:4分割式の2列目ベンチシートにダブルフォールダウン機構を搭載する。これは、2列目シートの座面を前方に跳ね上げ、背もたれを前に倒すことで、荷室をフラットにできる機能だ。シートすべてを倒せば、大人2名が橫になれるベッドスペースとなり、車中泊などに便利。

また、例えば、助手席側のみ倒せば、サーフボードなどの長尺物を積むこともできる。とくに、アウトドアのテイストを強調したフリード クロスターの場合、こうした機能に注目するユーザーは多いだろう。なお、純正アクセサリーには、テールゲートに簡単に設置できる「テールゲートタープ(税込み3万3000円)」を設定。ほかにも、キャンプなどの野外レジャーに最適なアイテムを数多く用意している。

テールゲートタープを装着した状態
テールゲートタープを装着した状態(筆者撮影)

ウォークスルーが便利なフリード エアー

一方、6人乗りと7人乗りから選択できる3列シート仕様のフリード エアーも、先代のスタンダードタイプ「フリード」と同様に、豊富なシートアレンジが可能だ。また、6人乗り・3列シート車では、ウォークスルーの利便性も向上している。

ウォークスルーとは、車外に出ることなく、1列目や2列目、3列目などのシート間移動をしやすくする構造のことだ。例えば、停車時に2列目や3列目のシートに装着したチャイルドシートに座らせた子どもを、運転席や助手席から移動して世話する際に便利。雨の日などでも車外に出ることなく、後方へ移動できる。

新型フリードでは、運転席と助手席、2列目の左右キャプテンシートの形状を変更。各シートの背もたれ内側上面をより絞り込むことで、人が通りやすくなる工夫を施している。これにより、より楽でスムーズな室内の前後移動を実現。メインターゲットの子育て世代から支持を受けている、使い勝手のよさをアップしている。

3列目シートを収納した状態のラゲージスペース
3列目シートを収納した状態のラゲージスペース(写真:三木宏章)

さらに新型の3列目シートは、左右に跳ね上げて荷室を広くする際、シートを垂直に固定できるように改良。先代モデルでは、ハの字型に固定するタイプだったのに対し、よりさまざまな形状の荷物を積みやすい荷室空間としている。ほかにも、リアクオーターガラスの面積を拡大することで、3列目シート着座時の快適性も向上。先述した1列目・2列目シート形状変更による前方視界の改善と相まって、閉塞感をなくし、さらに開放感ある3列目空間を演出している。

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