なお、新型モデルの価格(税込み)は250万8000円~343万7500円。先代モデルの価格(税込み)は233万900円~321万5300円なので、全体的にやや高くなっている。だが、装備の充実度を考慮すれば、さほど大きな値上げ幅とはいえないだろう。むしろ、可能な限り価格帯を抑えた点は、「このモデルを絶対にヒットさせたい」というホンダの意気込みがうかがえる。
ホンダによれば、新型フリードの受注状況は、2024年6月28日の発売から試乗日の2024年7月9日までの時点で「6人乗り車73%、5人乗り車18%、7人乗り車9%」。こうした構成比は、先代モデルと同様で、新型でも圧倒的に3列シートの6人乗り車が人気だ。とくに今回試乗したなかでも、フリード e:HEV エアー EXの6人乗りFF車は、リセールバリューもいい最上級グレードのハイブリッド車であることもあり、人気の高いタイプのひとつになることが予想できる。しかも、価格(税込み)は304万7000円。300万円前半の価格であることも、子育て世代などのユーザーには注目だといえる。
個人的におすすめはクロスターのFF車
一方、今回試乗したもう1台、フリード e:HEV クロスターの5人乗り4WD車は、価格(税込み)339万3500円だ。フリードのなかでも、もっとも荷室の使い勝手のいいのが2列シートの5人乗り車。小さな子どもなどのいない筆者の場合は、こちらのタイプのほうが気になる。仕事はもちろん、アウトドアなどの趣味にも使いやすいからだ。ただし、もし購入するのであれば、FF車のほうを選ぶだろう。同じタイプのFF車であれば、価格(税込み)は316万2500円。差額の約23万円で、先述した純正アクセサリーなどを追加し、より趣味も楽しめる仕様とするほうを選ぶだろう。
ともあれ、ホンダ登録車の中で「最も売れ筋」といえるクルマがフリードだ。自販連(日本自動車販売協会連合会)のデータによれば、先代モデルは、2023年度(2023年4月~2024年3月)の新車販売台数で7万4681台を記録(全体の10位)。モデル末期にもかかわらず、依然として高い人気を誇っていた。その新型に対し、市場がどのような反応を示すのかが今後注目だ。
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