「依存症が怖い?」子どものゲームを管理する方法 適切に付き合えばゲームにはプラスの面も

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研究対象は、定期的にビデオゲームで遊ぶ子どもであることが一般的なので、ときどきしか遊ばない子どもを含めると、割合はさらに小さくなるだろう。

ビデオゲームをする子どもの大多数は、問題のある遊び方やビデオゲーム依存症の兆候を示しておらず、一般にこういった問題を発症する可能性は低いのだ。

ビデオゲーム依存症になりやすい人の特徴

前述した論文の著者たちが、依存症を発症したり、遊び方に問題が生じたりするプレイヤーの特徴を掘り下げたところ、男の子である可能性が高いことが判明した。

また、何らかの不利な家庭環境にある可能性も高く、例えば貧困家庭や1人親世帯の場合が多い。

最も注目に値するのは、他の形態の依存症を特徴づけるのと同じ心理的特徴を示すエビデンスが見られたことだ。

このことは、ビデオゲームが「原因」ではなく、単に「触媒」である可能性が、少なくとも部分的に考えられることを示唆している。

つまり、ゲーム機がなければ、同じ子どもが他のこと、例えばダンジョンズ&ドラゴンズのロールプレイングゲームや、アルコールや大麻などに依存する可能性があるのだ。

また、意外でもないことだが、影響の受けやすさは子どもによって異なる。

これは子育てにおける多くの心配事と同じく、執着したり完全に無視したりすべきではないことのように感じられる。ビデオゲームが問題になる子どももいるだろう。

わが子がビデオゲームに夢中になりすぎている、人間ではなくスクリーンとの時間を優先することが多すぎる、もしくはうつ病や執着の症状が現れている様子がある場合は、親が行動を起こすべきだ。

一方で、その確率は非常に低く、多くの子どもは悪影響を受けずにビデオゲームで遊ぶことができるのも事実だ。

睡眠に関していえば、スクリーンと睡眠は相容れないというエビデンスがある。

睡眠は子どもにとって極めて重要だ。しかし実際の学齢期の子どもの多くは、さまざまな理由で十分な睡眠をとれていない。その原因の1つとして考えられるのが、テレビだ。

テレビ視聴が睡眠に影響を与えるという観察証拠がいくつかある。

とりわけ“就寝時間近くのベッドでの”テレビ視聴との関連性が高く、自分の部屋にテレビがある子どもは、睡眠時間が短くなりやすい。思春期にテレビをよく観ていると、成人期に睡眠の質が悪化し、テレビ視聴を減らすことで睡眠が改善されるようだ。

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