すき家の「ディストピア朝食・500円」の正直な感想 「使い捨ての容器」には賛否あるだろうけど…

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実は筆者はかなりの「すき家」ヘビーユーザーです。なぜなら最寄りのコンビニよりも近くに「すき家」があるから。コンビニのレジ横のコーヒーマシンよりも、「すき家」のアイスコーヒーを飲む頻度が高く、「からあげクン」感覚で「からあげ」をテイクアウトしています。

すき家の一部メニューが70円値引きになる「すきパス」や、レシートに印字される30円値引きのアンケートクーポンなど、リピート客をいい意味で「えこひいき」してくれるしかけがあったり、単品メニューが多いので複数回利用しても食べ飽きないなど、ファン化するしくみは秀逸です。

すき家 牛まぜのっけ朝食のとん汁こだわり変更で500円ちょうど(筆者撮影)

個人的にダントツのお得感を感じるのがこちらの朝食アレンジ(すき家用語でこだわり変更と呼びます)。税込390円の牛まぜのっけ朝食のみそ汁を、110円追加でとん汁に変更して、お支払いはジャスト500円です。

みそ汁をとん汁に変更する差額はプラス110円と、牛丼チェーンのなかで一番安いのでお得感もひとしおです(吉野家は121円、なか卯は170円プラスでとん汁変更可能、松屋は単品価格210円)。

おかずは、牛小鉢、おんたま、おくら、かつおぶし。一般店舗では白ごはんとは別添えで、牛小鉢、おんたまとおくら小鉢が提供されますが、セルフサービス店では丼として完成した状態でごはんに載って出てきました。

牛丼よりおいしいまぜのっけ丼

筆者が「すき家」で最もお得だと思っているのが、この牛まぜのっけ朝食です。実はレギュラーメニューに「かつぶしオクラ牛丼」という商品があるのですが、こちら並盛で税込580円するのです。ここに単品税込110円のおんたまを載せたら690円。これが、牛まぜのっけ朝食とほぼ同内容となります。

もちろん「かつぶしオクラ牛丼」と比較すると、具材の全体量は少ないのですが、さらにみそ汁までついて税込390円というのは、コスパが良すぎやしませんかと。さまざまな種類のメニューを食べたいという気持ちを凌駕するバリュー感に負け、ついついまぜのっけ朝食ばかりを食べてしまいます。

牛小鉢の甘辛いしょうゆ味の味付けは、万人受けするおいしさ。くたくたに煮込まれた甘い玉ねぎと一緒に白ごはんをかっこめば、口の中に幸せが広がります。

これだけでもおいしいのに、そこにオクラのシャキシャキとねばねばが加わり、さらにおんたまで、とろりとしたコクとまろやかさを追加して、仕上げにかつお節で風味と香ばしさでまとめる。

おいしいものとおいしいものを一緒に食べれば、よりおいしい。「すき家」のフードペアリングの魔法がいかんなく発揮されたメニューなのです。おくらの緑、おんたまの黄色、紅しょうがの赤という、色彩のコントラストの美しさもお気に入り。目で見ておいしいというのも大切ですよね。

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