安全なはずのウォーターサーバーに潜むワナ あなたはバスタオルを毎日洗いますか
事実、ある調査では、一定期間メンテナンスがされていないウォーターサーバーでは、1mlあたり5万個以上もの雑菌が見つかったということだが、これは水道水の水質基準を100倍以上こえる数値で、もはや「安全な水」とは程遠い状況になっていたとか。
同様の現象は蛇口に装着する浄水器などでもおこり、メーカーが設定している交換期間を無視して使い続けた場合、きれいな水道水をわざわざ雑菌だらけにしている可能性がある。
あなたが欲しいのは「安全な水」?「おいしい水」?
日本の水道水の水質基準はとても厳しく設定されており、ある意味、水道水以上に「安全」な水はないという。となれば、家の蛇口から安心・安全な水が出ているのに、わざわざ高いおカネを支払って水を買っているのがバカらしくなってくる。
李さんはこうも続ける。
いま話している「安全な水」とは、あくまでも衛生学的な面から見た「安全」ということで、雑菌が繁殖しないようにするために加えられる塩素などの化学物質をどうとらえるかは、また別の話だという。
さらに、より「自然に近くておいしい」ということをうたった水には、そうした化学処理が施されていない分、ある程度の雑菌は最初から入っていて、それは問題ではないとのこと。
「人がおいしいと感じる水は、雑菌だっておいしいに決まっていますよね」
言われてみれば納得。極端に雑菌を排除することだけにこだわっても仕方がないのかもしれない。
毎日必ず飲む水だから、より安全で、よりおいしいものを……とこだわりたくなるのは当然だが、「買って安心」という考え方は危険というわけ。
お盆のシーズンを迎えるにあたり、ウォーターサーバーの未使用期間が長い時などは、パイプに残った水を捨てて、しっかりとメンテナンスをしてから飲むことがおすすめだ。