iPhoneの「ホームボタン」が消えていく深い意味 「心の支え」だった人はどうすればいいのか?

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iPad(第10世代)
多くの子どもたちのために教育市場にも供給されるiPad(第10世代)もホームボタンがなくなって、USB-Cコネクターを採用。おそらく、次世代iPhone SEも同じ道をたどるはず(筆者撮影)

こうして考えてみると、次世代のiPhone SEである、iPhone SE(第4世代)がホームボタンを持っている可能性は低いように思える。

ホームボタンを持たないiPhone SEの登場はいつ?

実際のところ、さまざまな噂が流れているが、アップルの新製品の噂はウソでもないでもPVを稼げるものだから、多くのメディアが扱う。実際のところ、非常にアップルに近いアップル本社での発表会に呼ばれるような筆者のようなメディア・ライターにも情報解禁日までは情報は明かされないのだから、多くの情報には信憑性がないと言っていい。

しかし、表に出ている情報から、次のモデルを推測することはできる。

iPhone SEシリーズは、スタンダードモデルのiPhoneが高価、高機能すぎるという層に向けて、旧モデルの筐体、設計を活かして、低価格でシンプルな機能を提供するというコンセプトに基づいて作られている。

iPhone SE(第3世代)
2017年発売のiPhone 8のボディにA15 Bionicという新しい世代のチップを積んでいるiPhone SE(第3世代)。次のモデルチェンジでは、さすがにボディも刷新か?(筆者撮影)

現行のiPhone SE(第3世代)は、iPhone 8で使われたボディにiPhone 13シリーズと同じA15 Bionicチップを搭載して作られている。チップセットは量産効果が重要な部品だから、共通化することで上位モデル側のコストダウンにも繋がるのだ。

それゆえ、次世代のiPhone SEが、iPhone 15あたりのボディに、次世代のA18クラスのチップセットを搭載して現れる可能性もある。最新のチップセットを積むことで、より長い間最新のOSに対応させることができるという効果もある。

iPhone SEの第1世代は2016年3月、第2世代は2020年4月、第3世代は2022年3月に発表されている。間隔は4年、2年で、常に春に発表されている。2025年春に発表されるとすれば、3年が経過しているから違和感はない。

上記から考えると、2025年の春か、2026年の春に、ホームボタンを持たないiPhone SE(第4世代)が発表されることに不自然さはない。

おそらく、そこでホームボタンはその20年近い歴史を終えることだろう。

前述の理由で、高齢者の方はホームボタンがあったほうが操作しやすいはずだ。身近に高齢者の方がいて、ホームボタンのあるiPhoneを確保しておきたいならば、来年の春までにiPhone SE(第3世代)を購入しておいたほうがよさそうだ。

村上 タクタ 編集者・ライター

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むらかみ たくた / Takuta Murakami

iPhone、iPadなどアップル製品を中心に扱うガジェット・テクノロジー系編集者・ライター。カリフォルニアでのWWDCやiPhone発表会には2016年頃から継参加。趣味の雑誌の編集者として、’92年から約30年で約600冊の雑誌を作ってきた。バイク雑誌『ライダースクラブ』に携わり、ラジコン飛行機雑誌『RCエアワールド』、海水魚とサンゴ飼育の雑誌『コーラルフィッシュ』、デジタルガジェットのメディア『flick!』『ThunderVolt』の編集長を務める。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー。バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、庭での野菜作り、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。娘はロンドン、息子は台湾在住。

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