iPhoneの「ホームボタン」が消えていく深い意味 「心の支え」だった人はどうすればいいのか?

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たとえば、アップルが手本にしたパロアルト研究所のマウスには3つのボタンがあったが、最初のMacintoshのマウスには1つしかボタンはなく、現在のMacのマウスにも、MacBookシリーズのトラックパッドにも、もはやボタンがないように見える(実際には、ボタンがあるべき位置を押すとボタンとして機能する)。

Magic Mouse
シンプルさを突き詰めるのがアップル流。現行MacのマウスであるMagic Mouseは、ボタンが見えない(実際には、ボディの前部がボタンとして機能する(筆者撮影)

アップルはその歴史において、あらゆるボタンや、ポート、ケーブル類を削減してきた。

アップルのポリシーにおいては、常にシンプルなものこそが優れているのだ。ユーザーを惑わさず、機能を優れたものにして、コストを削減するには、ボタンやポート、ケーブル類を削減する必要がある。

ホームボタンは故障も多い部品

実際に、ホームボタンは一番使われるボタンだし、上面にあるから力強く押されることが多い。だから、故障の多い部品だった。初期の頃のiPhoneを使っていて、ホームボタンが故障して反応しなくなった記憶のある人も多いだろう。

iPhone 7からは、物理的にボタンが沈む構造は取り払われ、ボタンは動かず、Tapticエンジンという特殊な振動を生み出す構造で、ボタンが沈んだと錯覚させる仕組みになっている(現在のiPhone SEも同様)。

【2024年7月19日11時00分 追記】初出時、iPhone 4Sとなっていましたが、iPhone 7からになります。お詫びして訂正します。

また、すでにiPadでは、iPad(第9世代)を最後にホームボタンは廃止されている。

教育関連で使われているスタンダードモデルのiPadも、高齢者も使っているiPhone SEと同様にホームボタンの重要性が高かったが、アップルはiPadにおけるホームボタンをあっさりと葬り去ってしまった。

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