サムスン、最新GalaxyはiPhoneよりスゴいのか "折りたたみスマホ"はAIを活用した機能が満載

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一方、クラウドAIはインターネットを通じて外部のサーバーにアクセスして処理を行う。文章の生成や音声の文字起こし、長い文章の要約、複雑な画像編集、画像生成などがこれに該当する。Galaxy AIでは、GoogleのGeminiやImagenと呼ばれるAIサービスをバックグラウンドで活用しているそうだ。

なお、Galaxy AIは2025年末まで無料で提供されることが発表されているが、その後の料金体系は明確にされていない。クラウドAIを利用するサービスに対して、将来的に追加料金が発生する可能性もあるため、ユーザーは長期的な利用を考える際に、この点を念頭に置く必要がある。

AIを身近にする折りたたみスマホ

Galaxy Z Fold6とZ Flip6が示す「折りたたみAIフォン」の世界は、最先端のAI技術を日常的に使えるツールとして、私たちの手の中に収めてくれる。日々の生活がもっと便利に、そして少し楽しくなりそうだと感じさせてくれる。メールや報告書作成の手間が減り、海外の人とのやりとりも驚くほど簡単になるだろう。複雑なアイデアをサッと視覚化できるのも、AIを身近に感じさせる魅力的な使い方だ。

これらAI機能は、ビジネスの現場だけでなく、旅行や趣味の場面でも活躍する。例えば、海外旅行での言葉の壁が低くなり、現地の人とこれまでより楽に交流を深められるかもしれない。小さく持ち歩け、大きく使えるという折りたたみデザインと相まって、AIの力をどこでも引き出せるのが魅力だ。

サムスンのGalaxy AIとアップルのApple Intelligenceは、文章作成の補助、写真編集、音声認識の強化、翻訳機能の向上など、個別に実現できる機能は類似点がある。しかし、そのアプローチには両社の違いが見えて興味深い。サムスンは個別の機能に積極的にAIを導入し、迅速な改善を行う一方、アップルはプライバシーとiOSエコシステム全体の統合に重点を置いている。

結果的にどちらが世の中に浸透するかはわからないが、Apple Intelligenceの日本導入が2025年以降になることを考えると、筆者的には「待っていられない」という気持ちも湧いてくる。

折りたたみAIフォンは、AI技術の急速な進化を身近に感じさせてくれる。これから日常が変わっていく中で、AIと共存する私たちの生活はどうなっていくのか。Galaxy Z Fold6とGalaxy Z Flip6は、最先端AIの世界を今すぐ肌で感じたいという人に、おすすめのモデルだ。

日本の市場シェアはiPhoneがダントツだが、Galaxyで巻き返しを狙うサムスンの本気度が伺えるラインアップだ(写真:筆者撮影)
 
石井 徹 モバイル・ITライター

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いしい とおる / Toru Ishii

1990年生まれ。神奈川県出身。専修大学法学部卒業。携帯電話専門媒体で記者としてのキャリアをスタート。フリーランス転身後、スマートフォン、AI、自動運転など最新テクノロジーの動向を幅広く取材している。Xアカウント:@ishiit_aroka

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