カリスマ「ビール売り子」だけが知る必勝法 なぜ、あの子はいつもバカ売れなのか
これまで複数のカリスマ売り子に取材してきたが、彼女たちは異口同音ながらこのようなことを言う。
・一度、あるやり方を試してみる。最初は、うまくいかない。凹む
・だけど悔しいから、結果から何が失敗だったかを分析してみる
・先輩がやっていること、売れている売り子さんを真似してみる
・それを基に、仮の自分の「勝ちパターン」を作ってみる
・「勝ちパターン」を試し、毎回少しずつアレンジ、修正していく
・試合状況や天候などによって、何が有効かも学んでいく
・自分らしい、自分がやりやすいパターンに練り上げていく
結局は、人から教わったことだけではなく自分で考えて工夫し、自分のやりやすい「勝ちパターン」を作り上げることが大事なのではないか。これは、一般的なビジネスにおいても当然当てはまる。基本的な事は会社や先輩、あるいは研修などでも学べる。しかし、その先はいかに自分で「勝ちパターン」を作れるか。それは個人個人によって違う。
楽しむことが強み!
筆者はこれまで3回に渡って、「ビールの売り子さん」を取り上げてきた。当初は、彼女たちの販売技術に何かヒントがないか、注目していた。筆者は、企業の人材育成に携わる身として、営業や販売活動に応用できそうなエッセンスを抽出してみようと考えていたからだ。
しかし、多くの売り子に現場で会い、取材を重ねていく中で、技術だけの話ではないことに気がついた。それは、裏方のチェッカーも感じていることだった。伊藤さんの一言が印象的だ。「楽しんでやっている子は強いですよ。楽しんでいるから、自主的に考える。落ち込むことがあっても、引きずらないで、次の日は元気に売っている」
スタジアムには、ビジネスに応用できる、学ぶべき点がまだまだある。
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