「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 安西洋之、中林鉄太郎著

「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 安西洋之、中林鉄太郎著

タイトルからその内容を、単なる即席ラーメンの海外進出成功物語だと思うと間違う。これは一つの端的な事例にすぎない。こういった事例を踏まえつつ、日本企業が海外市場を開拓するうえで見落とせない、「異文化対応のチェックポイント」を紹介したものだ。

スマートフォンやソーシャルメディアが国境を軽々と越えて浸透していくのを見ると、企業の海外営業担当なら、それにあやかりたいと願うだろう。だが、そうした成功例はもちろんレアケース。ほとんどが汗と涙の混じったローカリゼーション(現地化)によって、ようやく突破口を開いているのが現実なのだ。

世界は異文化市場の集まりであり、製品文化も異なる。それぞれの国の人がそれをたしなむ理由も違う。メキシコの米国移民土産の「マルちゃん」は、からしが入り国民食になったという。商品企画に役立つ、現地でなぜそれがヒットしたのかがわかる、有用なヒントに満ちている。

日経BP社 1575円

  

ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • コロナショック、企業の針路
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 就職四季報プラスワン
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
銀行 地殻変動<br>先で待つ「不良債権地獄」の恐怖

コロナ危機を受け、銀行は政府の支援の下、積極的に「傘」を差し出し、融資をしています。しかし融資先には「危ない企業」も含まれ、下手をすれば不良債権によって屋台骨を揺るがしかねません。自ら大きく変わり始めた銀行の近未来を占います。