相続した親の家「更地にして売る」が悪手な理由 売却の費用やリフォームの必要性も解説!

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当時、周囲には「更地状態の土地」が複数売りに出されており、供給過多で、さらに駅に近いエリアは新興住宅地になっていたため、中古物件を求める層にターゲットをしぼるべきだとアドバイスされたのです。友人の実家は、すぐに別の不動産仲介業者が購入しリフォームして売りに出されたそうです。一方、更地状態の土地はその後長く売れなかったとのことです。

更地にするデメリットまとめ
親の家を更地にして売りに出すと、買う側は「住みたい家のイメージ」が浮かびやすい面はあります。しかし、デメリットも多いのです。
デメリット 1
固定資産税などの税金が高くなる
家屋付きの土地だと、 200㎡までの小規模住宅用地であれば、固定資産税が6分の1、都市計画税が3分の1に減額されます。更地になると、この特例が受けられません。
デメリット 2
中古物件を求める層を手放すことに
新築ではなく、中古物件を求めている層は確実にいます。特に、周囲に更地の土地の売り出しがある場合は、あえて更地にしないほうが売れる可能性もあるのです。
デメリット 3
高額な解体費用がかかる
木造の建物を解体し、整地をするまでの費用は、2階建て4LDK、30坪程度であれば、建坪1坪あたり3〜4万円で、総額90〜120万円程度かかります。

親の家の売却、発生する費用は?

不動産を購入する際は、物件価格の1割程度の諸費用がかかることは、よく知られています。では、売却となると、どのくらいの費用が発生するのでしょうか。

まず大きくかかるのは、不動産仲介業者に支払う「仲介手数料」です。計算式は以下のとおりです。

親の家を売る。──維持から売却まで、この1冊で大丈夫!
(図:『親の家を売る。──維持から売却まで、この1冊で大丈夫!』より)

私の場合は、650万円で売ったので、28万500円でした。

隣地との「確定測量」の費用もかかります。不動産仲介業者経由で測量士に依頼して、私の場合で、42万円かかりました。

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