パリサーの提案は定款の変更を求める特別決議であるため、出席株主の3分の2以上の賛成が必要だった。そこまで達しなくても、仮に過半数の賛同を得られれば、来年の株主総会につなげることができた。取締役選任案であれば50%超の賛成で通せるため、自らが推す取締役を送り込める。
しかし、前出の市場関係者は次のように指摘する。「何にも届かなかったということ。株主は京成電鉄側の経営方針でOKだと判断した。(京成電鉄が保有するOLC株の時価総額)1兆円超に群がる株主は、3割弱しかいなかったということだ」。
今年の総会は株主の関心も高かった。総会開始の午前10時前。多くの人が会場に詰めかける中、ある女性株主は明言した。「株主提案に対する経営者の答弁を聞きに来た」。
一方、20年以上にわたり京成電鉄株を保有するという男性は、「株主提案には反対だね。それで企業価値が向上するとは思わない」と語った。
この記事は有料会員限定です
残り 986文字
