化粧水「実は手作りがベスト」の科学的な理由 「化粧水のつくりかた」を化粧品開発者が伝授

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ボトルはスプレーがおすすめです。ドロップボトルは空気中の雑菌が混入しやすいので避けたほうがいいでしょう。

化粧水のつくりかた

◉用意するもの

煮沸殺菌した水道水90mL、グリセリン3mL、(好みに応じて)ビタミンC誘導体小さじ1(3g)、あるいは尿素一つまみ(0.5g)、100mLスプレーボトル

◉手順

1.空気の動きの少ない静かな時間を選び、水道水が入ったボトルと、スプレーボトルのフタは閉じておきます。しっかり手袋とマスク(できればキャップ)をして、手袋をエタノールでしっかり消毒します。

2.スプレーボトルのフタを開け、水を肩の位置(90mLくらい)まで入れます。少なめに入れるのはボトルを振って混ぜるためです。

3.好みに応じてビタミンC誘導体小さじ1(3g)、あるいは尿素一つまみ(0.5g)を入れてフタをし、よく振って混ぜます。

4.グリセリン3mLを入れて、さらによく振って混ぜます。冷蔵庫で一日置いてさらによく溶かします。翌日再度よく振って完成です。

◉注意

・冷蔵保管で2週間以内がおおよその保存期間です。

『美容の科学:「美しさ」はどのようにつくられるか』
『美容の科学:「美しさ」はどのようにつくられるか』(晶文社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

・かならずラベリングして小さな子どもの手の届かない所に保管します。

・ひじの内側など目立たない部分でパッチテストをして使用してください。

・赤み、刺激など違和感を感じた際には必ず使用を中止してください。

手作り化粧水は洗顔直後に使用します。顔全体から首筋にかけてたっぷり手の平で温めながら伸ばします。もの足りなさを感じる場合もしばらくはそのまま続けてみてください。肌が元の健全な新陳代謝を取り戻すきっかけになります。それでも肌のつっぱりなどが気になる場合はグリセリンを増やしてみますが、多くても5mLまでにします。手作り化粧水の後に肌に合う市販の化粧水を少し追いかけて使うのもよいです。

尾池 哲郎 化学系ベンチャー・FILTOM研究所長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おいけ てつろう / Tetsuro Oike

化学系ベンチャー・FILTOM研究所長。九州工業大学卒、同大学院博士後期課程修了(工学)。2007年、ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受 賞。科学的知見をもとに、非加熱化粧品やプレバイオティクス化粧品、生サプリメントなど独自の美容・化粧品を開発。FILTOMの最先端フィルター技術による世界初の生プラセンタエキス開発で特許取得。事業目標に低コスト海水淡水化を掲げる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事