各ビジネスホテルの代名詞的なサービス・設備を紹介し、その奥にある、経営哲学や歴史、ホスピタリティまでを紐解いていく連載「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」。
第12・13回は前後編で、カプセルホテル『ナインアワーズ』の「安さ」以外の魅力を深掘り。その奥にある、ブランド理念や経営姿勢を紐解いていく。
円安の影響でインバウンドは増える一方だ。政府観光局によると、2024年4月の訪⽇外客数は304万2900人。前年同月⽐で56.1%増加している。喜ぶべきことかもしれないが利用者の増加に伴い、ホテルの宿泊料金も右肩上がりに。そんな中で、低料金で泊まれるカプセルホテルの需要が高まっている。
なかでも好調なブランドがナインアワーズだ。都内を中心に13ホテルを展開し、稼働は9割以上をキープ。2024年5月度は、対2019年度実績で145%を記録した。なぜナインアワーズが選ばれるのか。1泊2000円台~という価格は大きいが、理由はそれだけではない。
世界が認めたデザイン性が欧米人を魅了
ナインアワーズの大きな特徴が、ユニークかつスタイリッシュな設計デザインだ。欧米のライフスタイル誌、デザイン誌などにもしばしば取り上げられており、2010年にはグッドデザイン賞金賞と、アジアデザインアワードの大賞・金賞・文化特別賞も受賞している。
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