男性はもちろん、昨今は女性や外国人観光客など、多くの人が利用しているビジネスホテル。各ホテルはそれぞれに、代名詞とも言えるサービスや設備を持っている。けれど昨今のホテル選びでは価格ばかりが注目され、提供側がこだわっているポイントにはスポットライトが当たっていないこともしばしばだ。
この連載、「ビジネスホテル、言われてみればよく知らない話」では、各ビジネスホテルの代名詞的なサービス・設備を紹介。さらにその奥にある、経営哲学や歴史、ホスピタリティまでを紐解いていく。第11回は前編に続き、JR東日本ホテルメッツ(以下、ホテルメッツ)の「地道すぎる改善」から、そのブランド理念や経営姿勢を解説する。
「上質が息づく」をスローガンに、我が家のような快適性を第一に掲げるホテルメッツ。同ホテルではその実現のために、日々多くの改革が行われている。ただ、その内容は目に見えづらく、ゲストに気が付かれていないことも……。
今回は、3つの「地道すぎる改善」から、ホテルメッツというホテルブランドの本質に迫る。
当然あるものを「なくした」先の快適
「地道すぎる改善」の1つ目は、ホテルに「あって当たり前」のアイテムをなくしたものだ。
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