東武日光線の「関門」南栗橋周辺に何があるのか 同期の杉戸高野台と宿場町・幸手の駅前風景

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「杉戸高野台は、南栗橋と同じ1986年に開業した駅です。駅を中心に住宅地、団地などがあるようなベッドタウンの駅ですね」(神山駅長)

杉戸高野台駅周辺を地図で見てみると、確かに神山駅長の言葉通り、駅の周りは典型的なニュータウン的な住宅地が広がっている。実際に訪れてみてもそのままで、橋上駅舎の西口を降りると駅前にはいきなり大きなマンション。並木道を中心に、一戸建ての住宅が建ち並ぶ。

反対の東口は、駅のすぐ近くに国道4号が通り、向こうには団地群。その町の風景は、昭和の終わりころに開発されたニュータウンらしさを漂わせている。

杉戸高野台駅
杉戸高野台駅東口。小規模だが、緑にあふれているニュータウンの駅前広場(撮影:鼠入昌史)

「ニュータウンの駅」周辺には?

そして、この駅にはもう1つ大きな特徴が。

「私立の中高一貫校があって、とくに高校は1500人くらいの生徒数。ですから、朝の通学時間帯は生徒さんたちで大変にぎわいます」(神山駅長)

電車で通勤する人は、だいたい都心方面一辺倒の流れ。ただ、通学の場合はそうでもなく、都心方面からやってくる人も少なくない。こうした特徴は郊外に行けば行くほど顕著になるようだ。だから、朝の日光線は必ずしも「下りなら空いている」とは限らない。

東武鉄道 杉戸高野台駅
杉戸高野台駅も南栗橋駅と同じ2面4線の駅だ(撮影:鼠入昌史)
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