日本のクリエイティブ「独特の強み」の正体 並外れた創造力で「キモノ」を脱ぎ捨てよう
さて、ここまでで、皆さんが日本の創造力や日本人、そして日本のインサイトに対して興味を感じていただけたなら本望です。もっと詳しく知りたいと思っていることでしょう。ではもう一つだけ、日本独自のインサイトを紹介したいと思います。日本のお母さんと赤ちゃんについてのユニークなインサイトです。
パンパースの「脳育眠」
この場合、ママたちのインサイトは「わたしの赤ちゃんは、社会的にも能力的にもほかの赤ちゃんよりも優れていてほしい」ということです。日本人が日常の生活の中でつねに追求している完璧さとも言えるでしょう。
さて、ここに一枚のお皿があります。PRP発想で作られた物のように見えますね。完璧に完璧を否定しています。実は、これは2週間前に東京で作られたものです。500年前の日本ではありませんよ。いったい誰がつくったのでしょう?
はい、私の小さな可愛いアートディレクターです(会場笑)。2週間前、彼女の1歳のお祝いをしたときのものです。彼女は私に、毎日たくさんの刺激とひらめきを与えてくれます。新しいクリエイティブは、新しい世界、よりよき世界をつくるためにあると私は信じています。そしてそれは、彼女のような次世代、私たちの後に続く次世代のためなのです。そこで、みなさんのヘルプが必要です。
日本は、まだグローバルではない
表紙スライドに使われたこの写真を見てください。タトゥーのある日本女性ですね。世界を変えたいという熱い野望を胸に、欧米製のバイクにまたがっていますね。しかし実のところ、彼女はまだ「キモノ」を着ているのです。日本はまだ、グローバルになりきれていません。まだグローバルではないのです。
ですから、皆さん一人ひとりのヘルプが必要です。日本からもっともっとPRPを引き出し、もっともっとインナーチャイルドを表に出し、一緒に新しい何かを創り出すために。一緒に取り組み新しい何かを共に創造しましょう。ぜひ私にも会いに来て下さい。今夜のカンヌのパーティで、ともに一杯飲みながら。そして私たちのインナーチャイルドを呼び覚ましましょう。「キモノ」を脱ぎ捨てましょう。
ありがとうございました。
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