日本のクリエイティブ「独特の強み」の正体 並外れた創造力で「キモノ」を脱ぎ捨てよう
皆さんは「LINE」を知っていますか?お住まいの場所によると思います。LINEは日本で開発された、急成長中のメッセージングアプリケーションです。日本ではすっかり日常のものになりました。
アメリカのWhatsAppのようなものですね。LINEの世界中でのアクティブユーザーは、ひと月あたり2億人です。またLINEの何がそんなにユニークなのかと言えば、それは「ステッカー」であり、日本では「スタンプ」と呼ばれています。どんな感情や表現でも伝えられるというわけです。LINEで奥さんと喧嘩することだってできますよ。もちろん会話やテキスト無しにです。(会場笑)恐縮ですが、これは私と妻の実際のやり取りです。2、3週間前のものです。LINEのおかげでずいぶん毎日が楽になりました(会場笑)
では、LINEの企画担当者のお話を聞いてみましょう。
LINEは確実に世界に変化をもたらしていて、そこには完璧ではない「PRP発想」があるのです。
羽目を外す文化もある
さて、皆さんこれを見たことがあるでしょう。東京のラッシュアワー時の駅ですが、東京にある駅のほとんどはこんな感じです。
人々がとても順序良く並んでいる様子、とても体系的で規則的です。また、覚えていらっしゃると思いますが、悲惨な大地震が起こった2011年、災害の中でもきちんと順序を守って並ぶ日本人の姿が世界的なニュースになりました。
しかしまた、ここでの問いは、私たち日本人はいつもそうなのか? ということです。私たちはつねにそのように規則的な行動をするのでしょうか。答えはノーです。
私たちだってこのように羽目を外すこともあります。非常に激しくクレイジーに、とんでもない行動や大騒ぎをするんですね。つまりこういうことです。
「The Inner Child (インナーチャイルド・秘めた幼児性)」。型にはまって規則に縛られたように見える日本人と日本社会のとても深い内面には、インナーチャイルドがいるのです。さて、では私たちはいつこの子どもを呼び出すのでしょうか?
日本には、この子どもを呼び出す、特定の機会があります。簡単なたとえとしてはこれです。飲み会の場です。もし上司が「よし、今夜は無礼講だ」と言ったら――なんだか「ブレイクタイム」のような響きですが――これはインナーチャイルドを解き放ってこんなふうになってもいいよという意味なのです(会場笑)。
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