フジテレビの「お粗末ミス」はなぜ起きたのか 「炎上対策」として、どう見てもマイナス

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タレントや政治家など、しゃべりに慣れている人はセンテンスが短く、間を空けてしゃべるので、センテンスの切れ目はだいたいわかるが、一般の方の街頭インタビューでは、そうやって文章をひとつにまとめてしゃべる人は極めて少ない。

またしゃべり出しも「えーとそうね……」とか「そういう話はよく聴くけど……」のような部分が付くことも多い。そういうところは切って、話の本題だけにしたいわけである。

さらに言えば、1センテンスだけでなく、2センテンスを繋ぐこともある。その場合には逆に、2センテンス目の頭には「だから」とか「しかし」といった接頭語が必要になる。そういう細かいところまでこちらはわからないので、編集現場に通訳さんにいてもらう必要があるのだ。

電話でもできる確認を怠った?

また使うところが確定したら、そこの正確な和訳が必要になる。正確というのは、言葉全部を逐一翻訳するのではない。テレビの字幕では見せられる文字数が限られるので、ある程度言葉をまとめる必要がある。その際に、主旨として違ってこないか、ニュアンスに間違いないかを、通訳さんとディスカッションする必要がある。

普通はそういう作業をしないと、編集もままならないはずなのだが、ではなぜ今回のようなミスが起こったのか。男性インタビューの部分は、わりとわかりやすい。おそらくインタビューとしてはもっと長く使う予定だったが、それを完成に近づいたあたりで半分ぐらいにしたのではないか。

ただ誰も原語がわからないため、映像は最初から使い、字幕や吹き替えはエッセンス部分だけ残し、言葉と内容がズレた可能性は高い。途中から原語を消してボイスオーバーになるから問題ないと考えたのかもしれない。

一方女性インタビューのほうは、映像の使い場所があまりにもズレ過ぎているように思う。ここは通訳さんが現場にいない中、新たに加えることになったか、本来はもっと長いインタビューで、男性の例と同じミスを犯したか。

この問題は、インタビュー全体を外部の人間が誰も知ることができないので、結局はフジテレビが主張することを鵜呑みにするしかないことになる。根本的には、編集初期の状態から手を入れているのに、原語チェックできる人が誰もいないまま、放送まで行ったということが問題だ。この手の確認は、通訳さんに音声が伝われば、電話でも可能だ。

フジテレビとしては、「単純なミス、ごめんね」で幕引きを図りたいところだろうが、放送内容に誤りがあったのであれば、訂正しなければならない。検証特番をやるほどでもないと考えているのかもしれないが、少なくとも、レギュラー枠の中でなんらかの訂正は必要だろう。

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