「古舘・古賀論争」は、なぜ放送され続けたのか

「報ステ」スタッフの対応に沸く疑問

渦中の古賀茂明氏(写真は2011年10月のインタビューで、撮影:今井 康一)

テレビ朝日『報道ステーション』の生放送(3月27日夜)において、キャスターの古館伊知郎氏とゲストコメンテーターの古賀茂明氏が自身の降板について口論になった騒動。古賀氏が番組内で主張した「官邸からの圧力があった」のかどうかの真相はわからないが、騒動発生から1週間が経とうとしている今も、世間はこの話題で持ちきりだ。

テレビ朝日の早河洋会長は3月31日の定例会見で、「予定にないハプニング的なことで遺憾に思っている」とコメントし、今回の降板に早河会長らの意向や官邸の圧力があったという古賀氏の主張を否定した。

今回の件、テレビ業界で放送作家も務めている筆者には、一つの疑問がある。というのも、テレビ番組の撮影や中継、放送は、すべてがスタジオの中だけで起こっているわけではなく、出演者がすべてを仕切っているわけでもないからだ。スタジオ外にも大量のスタッフがいる。

突発事態が起これば「サブ」が判断する

とくに、テレビ番組のすべてを最終的に仕切っているのはある意味で「副調整室」という司令塔である。通常、副調整室は「サブ」と呼ばれる。対する「メイン」はスタジオだ。テレビドラマや番宣などでの一コマで目にしたことがある人も少なくないだろう。

サブにはモニターがズラリと並び、ディレクターやタイムキーパー、音声、照明など多くのスタッフがそこにいてスタジオをサポートしながら番組を作っている。たとえば、スタジオのカメラのスイッチの切り替え、取材VTRのスタートや音量、時間の調整などのすべてを行っているのがサブである。

テレビ番組の放送中は、スタジオでいろんなことが起こる。突発的な事態もある。それについて対応・調整するのが、この副調整室の役割だ。

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