テレビ朝日の報道が「マイルドブレンド化」?

メディアが政府に牙を抜かれる異常事態

東京・六本木のテレビ朝日本社(写真:マツ / PIXTA)

5月3日の憲法記念日をはさんで連休中のテレビ朝日『報道ステーション』および『報道ステーションサンデー』の姿勢が以前とかなり異なっていることに気がついた。

精彩を欠いた憲法記念日の報道

絶対多数の与党によって憲法改正に向けた日程まで出されている現状に対して、これまでそれなりに時間を割いてきたテレビ朝日の報道番組が精彩を欠いている。というか、熱意が伝わってこない。憲法記念日が日曜日と重なり、こうした問題に一番反応しそうな古舘伊知郎が出演する平日の『報道ステーション』の放送がなかったとはいえ、その前の金曜日も、あるいは憲法記念日翌日の月曜日も「憲法」に関するニュースはなかった。

憲法記念日当日の『報道ステーションサンデー』は、英国のロイヤルベビー誕生、GWの交通情報、メイウェザーVSパッキャオの「ボクシング世紀の一戦」などの後で、少しだけ「改憲」「護憲」を主張するグループが集会を開いたことをVTRで伝えた。そこでコメンテーターの後藤健次元共同通信編集局長は「戦後でもっとも改憲が現実味を帯びている」時期だとしながら、「進め方が国民不在で進みすぎ」「まずは9条改正でなく、軽いものから改正する“お試し改憲”から行こうということが囁かれている」などとコメントした。憲法改正の是非そのものを論じることはなかった。

「テレ朝は従来と違って、正面からの政権批判を避けるようになったのではないか」 

私が感じた率直な印象だ。

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