ニューオータニ「400年の歴史」持つ絶品の鴨料理 昭和天皇も口にした一品から辿るホテルの歴史

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トゥールダルジャン 東京 ホテルニューオータニ
トゥールダルジャン 東京(写真:ホテルニューオータニ提供)

近世フランス王朝の優雅さを漂わせる、シックな濃紺に彩られたエントランス。中に入ると、まるでフランス貴族の邸宅を訪れたかのような空間が広がる――。

「銀の塔」を意味するホテルニューオータニ「トゥールダルジャン 東京」(東京・千代田区)は、2024年に40周年の節目を迎えた。

本店はフランス・セーヌ川のほとりにある「トゥールダルジャン」。1582年の創業で、400年もの歴史を誇る、ヨーロッパの中でも最古のレストランの1つだ。

昭和天皇も味わった鴨料理

名物は何といっても鴨料理で、フランス本店では昭和天皇が皇太子のころに召し上がられたこともある。

なかでも「幼鴨のロースト マルコポーロ」は、なんと完成までに18カ月を要したとされる一品だ。丁寧にローストした鴨の上に、ダックプレスで抽出した鴨のエッセンスと、厳選した4種の胡椒を使用したスパイシーかつクリーミーで、上質なソースがかけられており、豊かな味わいが口の中に広がる。

トゥールダルジャン 東京 ホテルニューオータニ
幼鴨のロースト モンペリエ風ロベールソース 旬菜のラグーとジロル茸のカネロニ(写真:ホテルニューオータニ提供)

またトゥールダルジャン 東京には1000種類以上の銘醸フランスワインが取り揃えられており、日本のソムリエ界を率いる数々のソムリエも輩出してきた。

これほどのグランメゾンが、なぜ東京のホテルニューオータニ内に、お店を構えることになったのだろうか。

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