ニューオータニ「400年の歴史」持つ絶品の鴨料理 昭和天皇も口にした一品から辿るホテルの歴史
トゥールダルジャンなど、ホテルニューオータニは、昔から食にも力を入れているが、それはなぜだろうか。ニュー・オータニで役員を務める髙山剛和氏は次のように話す。
「ホテルニューオータニはもともと、宿泊だけではなく食も大切にするという、大谷米太郎の想いから始まりました。1470室ものゲストルームがあり、2週間滞在されるお客様もいらっしゃいますが、37もの料飲施設があるので、食事で飽きることはありません。開業当時より、東洋一のホテルにしたいという志をもっており、食にコミットし、つねにチャレンジしてきました」(髙山氏)
ピエール・エルメ・パリの1号店も
館内に37もの料飲施設があり、17施設が直営だ。トレーダーヴィックス 東京やトゥールダルジャン 東京の開業の後には、スイーツブームの到来を見越して、1998年には「ピエール・エルメ・パリ」が世界1号店としてオープンした。
また同時期にオープンした「パティスリー SATSUKI」では「スーパーショートケーキ」をはじめとした1000円を超える超高級ケーキのスーパーシリーズも人気を呼んだ。
ホテルニューオータニは、帝国ホテル 東京、The Okura Tokyo(オークラ東京)と共に“ホテル御三家”といわれている。
The Okura Tokyoは本館の建て替えが完了し、今度は帝国ホテル 東京のタワー館の建て替えが始まっている。永田町から四ツ谷まで広大な敷地を誇るホテルニューオータニは、これからに向けて、どのようなビジョンを掲げているのだろうか。
「創業以来、“家族団らんから国際会議まで”を掲げ、すべての世代に楽しんでいただけるような、フルラインマーケティングを行ってきました。あらゆるお客様にご満足いただきたいので、ターゲットを特化することは難しいのですが、今や東京は世界最先端の美食都市なので、ここに食べに行きたいというデスティネーション(行き先)にしていきたいです。
これだけ大きい規模のホテルはなかなかないので、日本各地の食材を用いた料理を提供するなど、シーズンごとに魅力的なフェアを開催していき、世界に誇る食のショーケースとして機能していけたらいいと考えています」(髙山氏)
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