「カラコンをつけると黒目に色が移る?」は本当か まことしやかに囁かれる「都市伝説」の真偽

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色素の付着を防ぐために意識すべきは、カラコンの着色方法です。カラコンの着色方法にはいくつか種類がありますが、最も安全性が高いとされているのが「サンドイッチ製法」と呼ばれる方式です。

名前の通り、透明なレンズ2枚の間に色素面が挟み込まれており、着色料が目に触れない構造になっています。

現在、日本で販売されているカラコンの多くがサンドイッチ製法を採用しているため、眼科医の先生いわく、黒目への色移りという症例は、実際のところほとんど見たことがないそうです。

(出所:『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない あなたの大切な目を守る40の方法』より)

※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

一方で、安価な海外製のカラコンには要注意。レンズ自体に色素を直接プリントしたものもあり、こうしたコンタクトは色素面がそのまま露出しているため、綿棒でこすると色が剥げてしまいます。私も実際に綿棒でこすってみたことがありますが、色が剥げました。

つまり、着色料が目の中で溶け出してしまう危険があるということですから、お勧めはできません。

色素が目に与える影響についてはまだ明確にはわかっていませんが、黒目への付着により痛みを感じることはあり得るので、信頼できる販売店でサンドイッチ製法のコンタクトを選ぶとよいでしょう。雑貨店などで売っている安価なカラコンには、くれぐれもご注意を。

ただし、サンドイッチ製法のコンタクトは構造的にやや厚みがあり、酸素を通しにくいという面も。コンタクトの使用は1日12時間までといわれていますが、カラコンの場合は普通のコンタクトよりも装着時間は短めを意識してみてください。

カラコンでおしゃれを長く楽しむためにも、色やデザインだけでなく、安全性にもこだわって、健康な目をキープしましょう。

コンタクトが目の裏側に入ってしまうことはない

「コンタクトが目の裏側に入って取れなくなった!」……どこかで聞いたことがある話かもしれません。想像するだけで怖いですよね。

しかし、目の構造上、コンタクトが目の裏側に入ってしまうことはありません!

次ページ目の構造を詳しく見てみると…
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