「家事する夫」に妻が言いにくいモヤモヤの正体 妻も夫も「ちょっとした不満」こそが伝わりにくい

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居間の一角に並べられた料理雑誌。「この雑誌の発行日を見ると、自分が料理の勉強をしてた時期がわかる」とアキヒロさん(写真:筆者撮影)

言語化する夫婦の、言語化への道

このご夫婦は、両方が言葉に関わる仕事をしていますし、日本の中では、言語化が得意なほうのご夫婦だと思います。でも、そんなお二人でも、まだうまく言語化できない世界がある。そこを私は興味深く感じました。そして「基本的にはいろいろやってくれて感謝してるし助かってる。でも……」みたいなポイントは、どんな温度感で伝えていいか戸惑う気持ちもわかる気がします。

一方で、アキヒロさんにヤスコさんに対する不満を尋ねると「歩く足音がうるさい」と意外な答え。最近、ヤスコさんは足音を立てる歩き方がマイブームになっていて、これはお子さんたちからも指摘されている部分だそうです。

そんな部分はありつつ、彼らは海外での暮らしも一緒に乗り越えてきた長年のパートナーです。お互いの働き方の変化もずっといちばん近くで見て、サポートしあってきました。

彼らにお互いの好きなところを尋ねると、ヤスコさんはアキヒロさんのことを「頑固だけど、なんだかんだで解決に向かって行動に移してくれる人。自分はすぐには動けないほうだから、そこはすごいと思っている」。アキヒロさんはヤスコさんについて「子どもたちの良き話し相手で、話を聞くのがうまい。自分が話すと、つい子どもに提案するような会話になってしまうから」と言います。

彼らは、5年間、ヤスコさんの両親と同居し、家事育児をサポートしてもらっていた時期がありました。夫婦ふたりでの家事育児分担については、きっとまだ試行錯誤の段階。言語化する夫婦の、言語化への道はきっとこれからも続くのでしょう。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。
ハラユキ イラストレーター、コミックエッセイスト

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はらゆき / Harayuki

雑誌、書籍、広告、Webなどの媒体で執筆しつつ、コミックエッセイの著書も出版。2017年から約2年間バルセロナに住んだことをきっかけに、海外取材もスタートさせる。著書に『女子が踊れば!』 (幻冬舎)、『王子と赤ちゃん』(講談社)、『オラ!スペイン旅ごはん』(イースト・プレス)、この連載を書籍化した『ほしいのはつかれない家族』(講談社)など。この連載のオンライン・コミュニティ「バル・ハラユキ」も主宰し「つかれない家族をつくる方法」を日々探求、発信中。ハラユキさんのHPはこちら

 

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