「新潟の人は『絶対新潟の米がおいしい』っていうし、秋田の人は『秋田の米が一番』だといいます。このあいだも20代の若い子が『俺は秋田出身だから米推しなんス』『米には熱いんス』とかいうんです(笑)。
そんな若い人にも刷り込まれているぐらい、みんな自分の故郷のお米に愛があるんですね。
私は日本の食文化を地方から発信しようという『ライスツーリズム』を提唱していますが、これはお米を軸に、いろんなことを考えてほしいという思いからなんです。
地域創生もその一つだし、環境問題、スローフードでもいいし、フードテックのことでもいい」
おにぎりは「宇宙食」としても注目されている
「あと、おにぎりは『宇宙食』としても注目されていますよね。災害に遭ったときの非常食にもなる。おにぎりひとつで田んぼから宇宙まで行ける、すばらしい食べものだと思うんです。
なにより炊きたてごはんで作るおにぎりを食べたらしあわせじゃないですか。それを大事にしてほしいんです。
嬉野温泉に通っていると、今まさに新茶の時期で、田植えの時期。その土地の恵みをしみじみ感じます。新茶とおにぎりをいただきながら、『日本人でよかったぁ』と思わず呟いてしまいます」
おにぎりに込める神谷さんの思いは熱い。
次回は「にぎりびと」となるまでの半生、そして「絶品おにぎり」の作り方について聞く。
*この記事の前編:"炊飯器と世界を旅する"女性「にぎりびと」の意外な正体
*この記事の続き:にぎりびと直伝!「絶品おにぎり」作る簡単すぎる技
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