「"宇宙食"としても注目」おにぎりは凄い食べ物だ 炊飯器と旅する「にぎりびと」神谷さん(中編)

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「『糖質制限』もダイエット・食事法として一理あるのかもしれないけれど、こうやって炊きたてをおにぎりにしてお昼にしっかり食べたら、もう夜までお腹すかないんです。そうしたら、間食にジャンクなものをつままなくていいんです。ごはんをしっかり食べるほうがよほど健康的ではないかと思うんです」

故郷の良さを見直すきっかけに…

神谷さんが「お米の良さを見直してほしい」という思いにはさらに先がある

「故郷の良さを見直してほしい」という願いもその一つだ。

「うちの母の持論は『足元の料理に自信が持てたら、 自分の故郷に自信が持てる』というものでした。

今は地域創生・地域経済の活性化ということが盛んに言われますが、自分の地域のお米を見直すところから始めるのが一番簡単だと私は思うんです。

日本ではどうしてもフレンチやイタリアンがもてはやされるけど、お米をきっかけに自分の故郷にもこんなおいしい食材があるんだとか、こんなすばらしい料理があるということに気づいたら、いろいろ難しいことを言わなくても、自分の地域に誇りを持つことができると私は思うんです」

お米は日本人の「アイデンティティ」と神谷さんは考える。おにぎりひとつから地域創生や環境問題、フードテック、宇宙食まで世界が広がって行く(写真:尾形文繁)

日本全国を飛び回る神谷さんだが、各地でその土地の人と話すと、みんなが「自分の故郷のお米」にこだわりを持っていることが如実に伝わってくるという。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事