お金がなくても「運動で幸せになれる」研究結果 運動するグループと運動しないグループで調査

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スタンフォード大学のグレゴリー・N・ブラットマンら[1]は、北カリフォルニアに住む38名の被験者を次の2つのグループに分けて、散歩後の変化を調べました。

1.「自然の中を90分散歩」するグループ(ネイチャーウォーカー)
2.「街中を90分散歩」するグループ(アーバンウォーカー)

その結果、ネイチャーウォーカーたちは、散歩前よりも、散歩後のほうが、自分自身に対して否定的な考えをする人が少なくなり、アーバンウォーカーたちは変化がなかったのです。

「自然」に触れるとストレス値が低下

さらに、自然というのは、特に大自然である必要はないようです。ミシガン大学のマリーキャロル・R・ハンターら[2]は、都会暮らしの36人の被験者に8週間にわたって週に最低3回10分以上、自然に触れる機会をつくって過ごしてもらいました。

この実験での「自然」とは、自分が「自然」と感じる場所ならどこでもいいということになっています。そして、調査期間中、4回にわたってコルチゾールの分泌量を測って、ストレス度合いをチェックしました。

その結果、1回あたり20〜30分間、自然に触れると最も効果があることが分かりました。そして、ストレス値が1時間あたりで28.1%も低下していたのです。

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