「サトウ・シネマは日系社会への恩返しも込めています」と佐藤氏。
1950年代から1980年代まで、リベルダーデには日本人移民をターゲットにした東映、東宝、松竹、日活の直営映画館があった。ブラジルに映画館がほぼなかった当初から、この地区は映画館によって栄えた歴史がある。
「残念ながら今、この地区には映画館がないので、私たちの企画で、さらに文協とリベルダーデをアピールできたらと思っています」(佐藤氏)
日本の映像コンテンツの可能性
佐藤氏に、日本の映像コンテンツのブラジルにおけるポテンシャルについて尋ねてみると、「日本アニメの作画の素晴らしさは言うまでもないでしょう」と答える。
「これは韓国ドラマにもいえますが、ストーリーテリングが素晴らしいです。今回の『ゴジラ-1.0』と『君たちはどう生きるか』は、ハリウッドの大作にはない物語の展開があり、多くの人にとって新鮮な驚きが多いのです」(佐藤氏)
佐藤氏は、日本製映像コンテンツに関して、ブラジルには眠っている潜在力があると考える。アニメだけでなく、ドキュメンタリーや実写の作品をブラジルで紹介するのが使命だという。「勝負はこれからですね」と佐藤氏は力強く話した。
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