50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応 令和の日本は「多婚時代」に突入している

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2人の仲は順調に深まっていきましたが、クリアしなければならない問題がいくつかありました。

まず、お子さんに婚活についてどう伝えるか。美香さんのご家庭では、息子さんはまったく気づいていなかったので、お相手が決まってから伝えることにしました。

子どもたちに伝えてみたら…

一方で、娘さんは、ママが急におしゃれになって週末にうれしそうに出かけていくところから何も言わなくてもすぐに察したそうです。そこで美香さんは娘さんには正直に話しました。

「ママはあなたたち2人が大きくなってうれしいけれども、いずれ家を出ていってしまうことを考えると寂しい。そのときママは60代になってしまう。今のうちに婚活したい。いい人が見つかったら紹介するね」。娘さんはうれしそうに「わかった。待ってるね」と言ってくれたそうです。

純也さんのご家庭では、照れもあったのかほとんど話しませんでした。ただ、「結婚相談所に入ったよ」と告げると、息子さんは「足を引っ張らないようにするよ、親父」と静かに言っていたそうです。お父さん思いの息子さんですね。

お見合いからたった3カ月で、2人は結婚の意思を固めました。シングルマザーと初婚男性が結婚するケースはたびたびありますが、シングルマザーとシングルファザーの結婚は珍しい。本人たちも想定していませんでした。

次の問題は一緒に暮らすかどうか。私は婚活初期から美香さんに「無理して一緒に住む必要はありませんよ」と提案していました。

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