50代同士の再婚「子どもたち」のリアルな反応 令和の日本は「多婚時代」に突入している

✎ 1〜 ✎ 59 ✎ 60 ✎ 61 ✎ 62
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

純也さんのハンカチはきれいにアイロンがけされ、四角に折った端と端がピシッと揃っていたのだそうです。美香さんはそこに好感を持ったと言います。

婚活女性の中には、こうした場合に「私より後から来るなんてどういうこと? 男性が先に来るべきでしょ」と怒ってしまう人も少なくありません。

「ハンカチ」はアピールポイントだった

ところが、美香さんは怒るどころか好感を持ったのです。細かいところに気がつくし、その人のいいところを見てあげようとする。それは美香さんのもともとの温厚な性格から来るものかもしれないし、子育ての経験が影響しているのかもしれません。あとで純也さんに聞いたら、「実は、ハンカチはアピールポイントだったんです」と明かしていました。

「シングルファザーは婚活で苦戦すると思ったから、家事力を自分のアピールポイントにしようと考えた。ビシッとアイロンをかけたハンカチを持っていき、どこかのタイミングで見せられたらきっと気に入ってくれるんじゃないかと思った」とのこと。

まさにそこを美香さんがしっかり受け止めてくれたわけですね。お見合いはうまくいき、何回目かのデートで2人はドライブをしました。そのときにはクイズ形式で互いのことを語り合い、とても楽しかったそうです。

これもやはり子育ての経験が生かされているのでしょうね。小さな子どもがドライブ中に騒ぎ出したときに「クイズを出し合おう」などとなだめる。気晴らしの仕方を心得ているわけです。子育てに関する共通の話題も多く会話は大いに弾んだそうです。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事