北海道コンビニ首位守るセイコーマートの独自性
国内市場の飽和感が強まるコンビニ業界にあって、北海道地盤のコンビニチェーン、セイコーマートが成長を続けている。
総店舗数1100店(6月末現在)で業界7位。本州での店舗は茨城、埼玉の計100店で知名度が低いが、道内では堂々の店舗数首位をキープ。ほかの都府県を見回しても、大手4社以外でトップを維持しているローカルチェーンはない。準大手以下では唯一、増収増益を続けてもいる(図)。その強さの秘密は、どこにあるのだろうか。
フェニックスをあしらったオレンジのロゴマークが目印の店舗に入ると、自社開発のプライベートブランド(PB)の充実度が目を引く。地元産の野菜は生鮮から漬物まで。牛乳やアイスクリーム、ミネラルウォーターにカップ麺、店内焼き上げパン……。100円前後と安いのも魅力だが、ほとんどがグループ企業の製造で、道内小売りに占めるシェアも1~2位のカテゴリーが多い。
店内調理コーナー「ホットシェフ」では弁当・総菜も出来立てを販売。今では全国大手も参入しているが、1995年に「ホットフード」名で本格展開を開始していたセイコーマートが一歩先を行く。
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