誰もが内包している「仏性(ぶっしょう)」は、どんな状況でも常に輝いているのです。落ち込むのは後回しにして、いまこの瞬間、自分には何ができるのかを考えましょう。
そういう姿勢で目の前のことに力を尽くせば、やがて状況が好転し、自分本来の輝きが“目に見える形”で蘇ってきます。自己嫌悪に陥りそうになったら、ぜひこのことを思い出してください。
自分は唯一無二の存在
山は水になれないし、逆に水が山になることはできません。山が山としてあり、水が水としてあるからこそ、自然は調和が取れているのです。
人間もそう。自分に本来備わっている個性に従って、自分がやるべきこと・やりたいことをする。それが、自然と調和して生きることにつながるのです。
そういった観点に立つと、ほかの人と自分を比べてうらやんだり、妬んだり、自己嫌悪に陥ったりするのは自然の摂理に反しているといえます。
高尾山が富士山を見て「いいなあ、背が高くて、姿が美しくて」と妬んだりしないでしょう?
人の優れているところばかりに目がいくと、自分にしかない長所や、自分にしかできないことを見いだす目が曇ります。結果、自分らしい生き方を見失うのです。
もう比較するのはやめましょう。妬みが消えたとき、自分は何が得意で、何が苦手なのかがはっきり見えてきます。
あとは、自分の得意にフォーカスするのみ。
苦手なことは得意な人に任せればいいのです。そうすれば、自分の持つ“山は山、水は水”的な個性を際立たせて生きていけます。
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