配信開始で話題「GB版マリオ」今見ても独特な中身 Switchで遊べる「マリオらしくないマリオ」

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

1つは『スーパーマリオブラザーズ』と開発陣が異なるからである。『スーパーマリオランド』のディレクターは宮本茂氏ではなく、「光線銃SP」などを設計した岡田智氏が担当していた。

『スーパーマリオランド』は、いまから見るとかなり不思議なゲーム(画像は任天堂公式サイトより)

映画において監督をはじめ制作チームによって作品の色が出るように、テレビゲームもまた開発スタッフが異なれば中身も変わる。至極当然のことといえる。

もう1つは、当時の「マリオのイメージ」が固まっていなかったことが考えられる。いまでこそマリオは、配管工で少し身長の高い弟がいてイタリア系移民で……と設定がいろいろと固まっているものの、当初はそうでもなかったようである。

徐々に作られていったマリオのイメージ

マリオの生みの親である宮本茂氏は、マリオの帽子・ヒゲ・オーバーオールといった特徴は制作上の制約からそうなったと語っており、デザインにこれといって意味を込めたわけではない。ましてやそのほかの設定に関しては決める必要もなかったわけで、マリオのイメージは徐々に作られていったのである。

キャラクターコンテンツの扱い方そのものにも時代の違いがあるだろう。かつてはマリオが永谷園のふりかけのCMに出ていたそうだが、いま同じことをすると違和感のほうが勝りそうだ。「そもそもマリオはふりかけご飯を食べたことがあるのか?」と思ってしまうが、昔は誰もそんなことを考えなかったのだろう。

次ページ流行を素直に取り入れた?
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事