ついに決勝!「THE SECOND」見所を"徹底解説" M-1やキングオブコントファイナリストも参戦

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■「沖縄vsアウトロー」対決

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ハンジロウvs金属バット(写真:番組公式サイトより引用)

まず1戦目は、「ハンジロウvs金属バット」だ。まったく芸風が違うコンビだからこそ、ここでの結果が大会に大きな影響を与えかねない。

ハンジロウのたーにーとしゅうごパークは、幼稚園からの幼なじみ。高校時代から沖縄のエンタメ界で頭角を現わし、2009年の上京後も深夜番組のレギュラーに抜擢されるなど幸先の良い滑り出しを見せた。

しかし、その後は鳴かず飛ばず。アルバイトで食いつなぎ、コロナ禍に入ってかもめんたる・槙尾ユウスケの店「マキオカリー」で働いたのをきっかけにカレー屋を始めた。2022年に「しゃもじ」から「ハンジロウ」に改名。どの組よりもハングリー精神は強いはずだ。

沖縄の方言を使った「英語の授業」、たーにーのキャラクターが光る「セクハラ」といったコントのイメージが強いが、漫才でもその持ち味を生かしつつ見事な掛け合いを見せている。グランプリファイナルでは、ぜひ息の合ったコンビ芸で会場を沸かせてほしい。

正統派しゃべくり漫才の金属バット

一方、金属バットの小林圭輔と友保隼平は、高校時代から知る同級生コンビ。ハンジロウとは対照的に、アウトローな芸風でカリスマ的な人気を獲得してきた。

とはいえ、見た目に反して漫才のスタイルは正統派のしゃべくりで、2018年から2022年まで5年連続でM-1準決勝に進出した実力派としても知られる。

昨年、大宮ラクーンよしもと劇場で彼らの漫才を観た折、「さっきまで楽屋で寝てた」という友保が立て続けにしゃべりなかなかネタに入らない姿に腹を抱えて笑った。マシンガンズとは別の意味で、2人には“危うい魅力”がある。今大会では、その部分が飛び出すかも含めて彼らに期待している。

■実力派2組の「大阪ダービー」

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ラフ次元vsガクテンソク(写真:番組公式サイトより引用)

続いての対戦は「ラフ次元vsガクテンソク」。ともに大阪の劇場で切磋琢磨したコンビなだけに、お笑いファンから「大阪ダービー」との声も上がった注目カードだ。

ラフ次元の梅村賢太郎と空道太郎は、NSC大阪校で出会った奈良出身のコンビ。テンポの良い掛け合いと構成力に定評があり、「関西演芸しゃべくり話芸大賞」では2018年、2019年に準グランプリ、2020年には大賞を受賞。M-1で準々決勝止まりという結果が信じがたいほど巧みな漫才師だ。

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