通貨戦国時代 円高が続く本当の理由 小口幸伸著
通貨戦争とは穏やかではない表現だが、現実に通貨の世界は戦争状態だというのが、国際投資アナリストである著者の見解だ。
グローバル化が進んだ現在の世界経済の中で、各国は為替レートを自国に有利なように導く政策を遂行する。すると不利益を被った他国もまた、為替レートを自国に有利になるような政策で対抗する。この応酬が、やがて双方の経済を疲弊させていくというのである。もちろん、日本円とて無縁ではない。
人民元切り上げをめぐる米中の攻防はどうなるのか。影響力に陰りが見えつつあるドル基軸通貨体制の行方は。各国の通貨とその戦略を交えながら、円はどう戦っていけばいいのかを展望する。
朝日新書 735円
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