──ただ、Aβ仮説に基づいた米ファイザーや米イーライ・リリーの認知症薬開発は、臨床試験最終段階で不成功に終わっている。
他社のこれまでの開発では、症状が本格的に現れた後の患者で臨床試験を行っているので、あまり効果が確認できなかったのだと思う。
当社は認知症薬「アリセプト」の開発経験から、従来の臨床試験より早期段階のアルツハイマー型認知症患者でも臨床効果を確実に検出できるスコアを独自に編み出しており、それが生かせる。成功確率はかなり高いと思っている。
──次世代薬の開発のほかに、エーザイとしてどんな取り組みが必要か。
認知症には、抑うつ、徘徊、暴力的な言動といった周辺症状もある。そのマネジメントはとても大事で、症状改善薬を三つ開発中だ。
また、社会心理学的な介入が非常に重要だということもわかってきた。住み慣れたコミュニティで仲間と安心して暮らすには、介護士、薬剤師、かかりつけ医など、9種類前後の職種の人が連携して、ケアや治療をする必要がある。
そのための情報共有システムをNTTデータと開発した。品川区でのトライアルでは患者の要介護度が改善する効果が見られている。
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