金を貸すだけの銀行から、企業への伴走支援をし、産業を創出する銀行へと変わってきた。
地方創生が叫ばれて10年。実現できたという自治体はそう多くない。では、政府が流し込んだ膨大な「地方創生マネー」はどこへ溶けていったのか。『週刊東洋経済』5月11日号の第1特集は「喰われる自治体」だ。
地方創生の10年は、地域金融機関が自分たちの役割、レゾンデートル(存在意義)を模索した10年でもあった。
人口も経済も右肩上がりだった時代は金を貸しているだけでよかったが、少子高齢化と人口減少が進む現代は違う。座視していては貸出先が見つからない。
取引先企業への伴走支援をしたり、新たな産業を生み出したりと、地域金融機関本来の役割を拡大させてきた。
北海道では昨年、寒冷地では栽培不可能とされていた酒造好適米「山田錦」が初めて商業ベースで取引された。酒米の王様と呼ばれる山田錦の栽培に成功したのは加藤農場(北海道芦別市)。コメの消費が減る中、主食用から加工用米への転換を進める中で思いついたのが前例のない山田錦生産だった。
北海道銀行が挑戦に伴走
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