春のだるさ、眠さを一発解消する「非常識な食習慣」 季節の変わり目の体調不良には意外な要因が

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

せっかく美容のためにサプリメントなどでビタミンやミネラルなどを摂っても、胃腸が疲れていては、消化機能が正常に働かず、体に十分吸収されません。

また、消化しきれなかった食べものは、腸内で腐敗してアンモニアなどの有害物質を発生させ、血流に乗って全身にまわります。これも肌荒れやニキビの原因になります。体臭がきつくなるのも、この有害物質のせいです。

胃腸の疲れがとれて消化機能が正常になると、食べものからきちんと栄養分を摂ることができるため、肌や髪にも必要なビタミンやミネラル、微量元素もしっかり補えるようになります。肌荒れも体臭も気にならなくなってくるでしょう。

せっかくのダイエットも「むくみ」で台無しに

腎臓が働きすぎて機能が低下すると、体に必要なタンパク質やミネラルまで排出されてしまったり、体内や血液内に老廃物がたまって血流が悪くなったりします。

血流が悪くなると、体が活動するのに必要な酸素や栄養素が全身にいきわたらなくなります。これが、肌荒れ、シワ、シミ、そして「むくみ」の原因になります。ほかのダイエット法でせっかく体重を落としたのに、なぜか見た目がスッキリしないというひとは、体がむくんでいるのかもしれません。

『新版 「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

こんなときは、ぜひ「16時間断食」を実践してみてください。空腹の時間を作ることで、腎臓も休ませましょう。

腎臓の疲れがとれて元気を回復すると、新陳代謝がよくなり、老廃物の排出がスムーズになります。これだけでも、むくみがかなり軽減されるはずです。

「16時間断食」は、文字どおり、16時間の空腹の時間を作るだけ。カロリー計算も糖質制限も必要ありません。空腹の時間以外は、何を食べてもかまいません。

オートファジーの仕組みを活かすためには、16時間以上の空腹の時間が必要ですが、睡眠時間を上手に組み込むことでムリなく行えると思います。

毎日やるのが大変そうなら、まずは週末だけでも実行してみてください。それでも十分に細胞レベルでのリセット効果を実感していただけると思います。

青木 厚 医師

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

あおき あつし / Atsushi Aoki

医学博士。あおき内科さいたま糖尿病クリニック院長。自治医科大学附属さいたま医療センター内分泌代謝科などを経て、2015年、青木内科・リハビリテーション科(2019年に現名称に)を開設。糖尿病、高血圧、高脂血症、生活習慣病が専門。著書『「空腹」こそ最強のクスリ』(アスコム)は20万部を超えるベストセラーとなる。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事